猫飼いが語るシニア猫のエサの選び方、その3。保証分析値の見方と配合成分

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ども!猫を飼って10年のキャビンです。

シニア猫のエサってどう選べばいいのか、保証分析値を見て選ぶ方法について説明しています。

前の記事の続きとなっておりますので、読んでない方は先に⇒1つ前の記事を読んでくださいませm(_ _)m

ではでは、次は保証分析値の粗脂肪と代謝カロリーの見方です。

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シニア猫向け・保証分析値の粗脂肪とカロリーの見方

人間は、タンパク質・脂質・炭水化物の3つが3大栄養素なんですが、猫も同じです。

ただ、割合が違います。人間に比べると、高タンパク・高脂肪・低炭水化物のエサになります。

シニア猫の場合、腎臓の機能を考えると、できればタンパク質の量は若い頃より減らしたいです。タンパク質を減らすと、その分バランスを取るために、脂肪か炭水化物の割合が増えることになります。

そこで気を付けたいのが、保証分析値に書かれてある「粗脂肪」「代謝カロリー」です。

例えば、シニアになってから太りやすくなった猫の場合、脂肪分が多くカロリーも高い餌にすると、ドンドン太っちゃいます。

メタボはやはり病気にもつながりますから、粗脂肪が20%もあるとか、そういう高脂肪のエサはできれば避けたいですね。

太りやすい子なら粗脂肪16%くらいまでのものが私的にはオススメです。代謝カロリーでいうと、100gあたり360kcalまでのものがオススメですね。

代謝カロリーの見方・AAFCOとは?

代謝カロリーの見方ですが、注意しなければならないことがあります。

どんな計算方式で出しているカロリーかということです。

AAFCOって知っていますか?米国飼料検査官協会のことで、「ああふこ」とか「あふこ」って読みます。

日本では残念ながら、猫にあげる餌はこういう基準で作ってね!という決まりがありません。なので、アメリカのAAFCOが決めた基準で作られているものがほとんどです。

簡単に言うと、【日本製のキャットフードとアメリカ製のキャットフードは同じAAFCOの基準で作られており、代謝カロリーの導き出し方も同じ】ということです。

でも、高品質でお馴染みのドイツ製のキャットフードなど、ヨーロッパの方のキャットフードはですね、AAFCOの基準でカロリーを計算していないので、どうしても一緒に比べられなくなっちゃうんです。

アメリカ・日本製とヨーロッパ製のカロリーの計算式の違いに注意

例えば、ドイツ製の「ハッピーキャット ラ・キュイジーヌ ビオゲフルーゲル」というキャットフード(ドライです)。

このエサ、パッケージに記載されている代謝カロリーは100gあたり412.5kcalなんですが、AAFCO推奨係数で計算した場合、代謝カロリーは100gあたり370kcalとなるのです。

なので、今までアメリカ製のエサや日本製のエサをあげていた。その代謝カロリーが370kcalだった。だからドイツ製のエサを買った時もカロリーが370kcalのものにした。

……という場合、実は同じ計算式でカロリー計算すると、ドイツ製のエサは今までのエサより低カロリーになっちゃってるってことなんです。

(ドイツ製のエサはよく食べさせてましたが、AAFCOの計算でカロリーを出すとだいたいどのエサも表示カロリーより低くなります)


ヨーロッパ製のキャットフードを買う時は、くれぐれもカロリーに気を付けてください。

tamaのおねだりっていう、私がずっとお世話になってる猫のプレミアムフード専門店があるんですが、そこだとかならずAAFCOでの計算で出したカロリーを載せてくれてるので助かります。サイトはこちら⇒

タウリンやオメガ脂肪酸なども押さえておきたい

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さて、シニア猫の餌選びですが、粗タンパク質・粗脂肪・カロリーの他にも、できればここはチェックしておきたいという項目を挙げてみます。

・タウリン配合

・オメガ3脂肪酸かオメガ6脂肪酸配合

・下部尿路に配慮

・腎臓に配慮(タンパク質・リン・ナトリウムが低減されている)

オメガ3、オメガ6脂肪酸とタウリン

オメガ脂肪酸は、毛ヅヤが良くなるとか炎症にいい不飽和脂肪酸です。

これはまだ研究段階ではありますが、腎臓にもいいと言われていますので、腎不全の子にオメガ3やオメガ6のオイルをあげている飼い主さんも多いです。

老猫さんには、入っていると嬉しい成分です。

タウリンは言わずと知れた、猫にすごく大事な成分です。ちなみに、タウリンはアミノ酸の一種です。

猫はタウリンを体内で合成できないので、餌に入ってくれているととても助かります。

主に目や心臓の働きを維持するためということで、シニア向けのエサにタウリンが配合されているものが多いです。

もちろんシニアでなくても大事な成分なので、サプリとしてあげている方も多いですね。

下部尿路に配慮されてるシニアエサは多い

シニア向けのエサには、下部尿路に配慮されているものが多く出てます。

これはミネラル類の割合や量を調節することで、猫が尿路系の病気にかかりにくいように設計されているということです。

膀胱炎の炎症が腎臓にまで影響を及ぼす、腎不全になることもあるくらいなので、尿路に配慮されているエサがいいですね。

腎臓に配慮されているものがいい

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シニア猫さんは、慢性腎不全になる子がすごく多いです。うちの子は大丈夫でしょう~なんて思っていた私の飼い猫も、つい最近、慢性腎不全と診断されました。。。

やっぱり、歳を取ったら腎臓に配慮したエサにすることが大事です。

具体的には、タンパク質・リン・ナトリウムの量を低減してあるものが、腎臓に配慮しているエサであるということになります。

保証分析値にリンの%が書いてある場合は、1%未満のものを選ぶようにしましょう。1%は含みませんよ、~0.9%までのものです。

腎不全向けのものでリンは0.45~0.6%くらいなのですが、健康であれば0.9%以下くらいでも十分かと思います。

気になる場合やクレアチニンやBUNの数値が血液検査で高い(基準値の上限ぎりぎり)の場合は、リンが0.6とか0.7%とか、あとサイエンスダイエットだと7歳以上用のでリンが0.45%でしたので、そういうリン低めのを選ぶといいですよ。

もし獣医師さんが話を聞いてくれる方なら、餌について質問するのもいいですね。

ナトリウムは塩分の制限ということなんですが、こちらはシニアなら0.4%くらいが私的にオススメですね。

名ばかりの”腎臓に配慮”に騙されないで!

気を付けて欲しいのが、腎臓に配慮って書いてあるにもかかわらず、リンの値が低い訳でもなかったり、低たんぱくな訳でもないエサも販売されているということです。

ちょこっとだけオメガ3脂肪酸を入れて、腎臓に配慮してますなんて書いてあるものもありますので注意です。

なので、保証分析値をしっかり見て選ぶことが大事なんです。

シニア向けなのに高タンパクのエサもあるので注意!

「シニア猫用」「7歳以上用」「11歳以上用」などと書いてあるにもかかわらず、タンパク質が36%などと高いものもあります。

良質であれば高タンパクでも腎臓に負担をかけないという考え方もあるにはあるんですが、やはり人間でもそうですが腎臓に負担をかけないとなると、タンパク質の量は今までより少な目にした方がいいです。

最近ではグレインフリー(穀物不使用)のものも多いですが、炭水化物量が減っている分、たんぱく質量が増えてますので高タンパクのものが多いです。40%越えのものも多いですね。

こちらも考え方によって、炭水化物を使わずタンパク質多めの方が猫に負担がないという考えもあるにはあるのですが、やはり腎臓のことを考えると、高タンパクをシニア期に食べさせるのは私的には抵抗があります。

考え方は飼い主ごとに違いますが・・・

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色々と書いてきましたが、こういったタンパク質の割合は何%とか、そういう栄養学に詳しい飼い主さんであれば、猫の血液検査の結果に合わせて必ずしも低たんぱくのエサを選ばないとか、そういう考え方も最近では出てきています。

ただやはり、慢性腎不全の猫を飼う身としては、猫は本当に腎臓に気を付けてあげるべき生き物なんだなと感じています。

飼い猫が腎不全になるまで、猫のネフロンの数とか飲み水の量の少なさとか、基本的に猫が高タンパクの食事で腎臓に負担がかかりやすいとか、そういうのは全然知りませんでした。

でも今、シニア期になればタンパク質やリン、ナトリウムなどを低めに設定したシニア向けのエサにした方がよかったなと思っています。

(うちの猫は消化器が弱く普通のエサが食べられなかったのもあって、シニア向けのエサに切り替えられていないまま10歳まで来てしまいました。一応、獣医師の指示ではありましたが……)

まとめ

・猫は7歳からシニア期に入る

・シニアにはシニア向けのエサをあげるのが好ましい

・7歳になりたてなどの場合は、餌の一部だけシニア食というやり方もいい(加齢に合わせてシニア食の割合を増やす)

・シニア猫には、腎臓に負担がかからないようタンパク質やリン、ナトリウムを低減し腎臓に配慮したエサがオススメ

・私的に選びたいシニア向けドライフードの保証分析値は、粗タンパク質が30%以下(10歳以上になれば28%以下)・リンは0.9%以下できれば0.7%など、もしくは粗灰分の%が少ないもの(灰分=リンやナトリウムなどを含むミネラル類全般のこと)

・オメガ3脂肪酸かオメガ6脂肪酸配合・タウリン配合のもの

・下部尿路に配慮したもの

・高消化性(消化しやすい)とパッケージに書かれているもの

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